コラム

自立した共同体をめざして
2008年12月6日、私は念願の父親になりました。指導者としての活動を始めてから14年、日頃クラブのお子さんをお預かりしている立場から、初めて預ける立場になる可能性を持ちました。この事が、これまでとは違った視点でチームを、指導を見直すきっかけを与えてくれました。これまでの自分を振り返ると、決して一所懸命に指導をしていなかった訳ではなく、むしろ熱を入れすぎていた位だと思います。そしてその過剰な熱意が、【サッカーは楽しいもの】という原点とのギャップを生んでいたような気がします。
ここ3年間のGHUメニーナは、かつての6年生不在という氷河期を忘れる程の成績を収めていました。それが「勝利=楽しい」という公式を暗黙のうちに作ってしまっていた気がします。しかし、この公式だけではアマチュアスポーツ、ましてや少年少女のカテゴリでは成り立たないという事は私が言うまでもない事だと思います。昨年末から暫くの間、チームに産休/育休を頂いた時に(私が出産をした訳ではないのですが)、現場から離れ、チーム方針を再考する時間ができました。これまでの指導の反省に基づいて打ち出した私の指導目標は【自立した共同体(ユナイテッド)を目指して】です。我々ゴールハンターユナイテッドにとって、そして昨年度の卒業生が抜けた新チームにとってふさわしいテーマであると考えます。
そして今年度の春季大会、選手達と掲げた目標は「1点取る!」。どんなに失点を重ねようと、最後のホイッスルが鳴るまでひとつのゴールを全員で奪う為にチャレンジし続ける事。この「1点取る!」を合い言葉に、どんなに大差の試合になろうとも選手達は最後まで自分に負ける事なくチャレンジし続けることができました。この事実だけでも精神的に大きく成長したと思っています。そして最後までゴールを目指し続けた結果、大会中に2得点を挙げ技術的にも成長した事を証明しました。大会の結果は7チーム中7位。しかしチームの全員が力を合わせて奪った2点は「勝利=楽しい」以外の公式を見つける良いヒントになったのではないでしょうか。さあ、これからみんなで新しい【楽しさの公式】を見つけましょう。
(2009/5/7)


春季大会2連覇を記念して
メニーナの皆さん、保護者の皆さん、 第14回川崎市春季少女サッカー大会2連覇おめでとうございます! 皆さんの努力が実を結び、歓喜の瞬間を共有できた事を心より喜ぶと共に感謝しています。新チームに変わったばかりの3月、 昨年度の中心選手が抜け、 新たに下の学年のメンバーが試合に出るようになりました。 最初の頃はまだまだ先輩頼みでいましたが、今大会が終わる頃には自覚が徐々に現れて来たようでした。 逆に、昨年からレギュラーを勤めていたメンバーは、 昨年度とのギャップを感じ、 初めて諸先輩の苦労を実感したことでしょう。そして、メニーナのメンバー全員が各自、 試合で全力を尽くすことの重要性を感じたと思います。 サッカーは独りでは出来ません。 フィールドにいるメンバーとベンチにいる控え選手、 そしてチームスタッフを含めた全員が力を合わせ、 困難に立ち向かわなければなりません。
昨年のキャプテンがお別れパーティーの時に一通の手紙をくれました。 そこには「仲間の大切さ」を学んだという内容が書かれていました。 昨年の松村杯決勝で敗退し、ロッカールームで仲間達が泣く姿を見て、 彼女は「みんな同じ思いなんだ」という一体感を感じたそうです。 私はこの手紙を読んで初めて自分が説き続けて来た事が伝わった、確かな証拠を得た気がしました。
そして春季大会が始まりました。 事前のテストマッチでは勝ち星はなし。 チームの形を探しながら望むこととなりました。 しかし今大会は、GHU全体のサポートやOGの応援をたくさん頂き、メンバーもスタッフも勇気づけられ、 最後まで大会を「やり切る」ことができました。 もちろん、昨年のキャプテンも応援に来てくれました。 新たに大きくなった仲間の輪と、再び手にする事が出来た優勝カップ。 今年のメニーナの2連覇は 仲間が力を合わせた証になったと思います。本当に、おめでとう!!
(2007/4/29)

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